那須 鶏峠山(1327.8m) 2014年3月15日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:53 駐車場−−7:59 斜面取付−−9:04 鶏峠山 9:18−−9:40 車道−−9:45 駐車場

場所福島県西白河郡西郷村
年月日2014年3月15日 日帰り
天候晴時々雪
山行種類残雪期
交通手段マイカー
駐車場甲子トンネル東口入口の駐車場
登山道の有無無し
籔の有無雪で埋もれて詳細不明だが、たぶん無雪期でも籔は薄い
危険個所の有無無し
山頂の展望樹林で展望悪い
GPSトラックログ
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コメント今シーズン初めての残雪の山&1カ月ぶりの登山。安心坂トンネル西口から往復。北斜面だが雪の状態は良好でラッセルも踏み抜きも無くスノーシューの出番なし。西尾根に出ると積雪少なく地面が出ていたが籔は皆無だった。途中に目印無し、山頂標識無し




甲子トンネル東口 甲子トンネル東口より安心坂トンネルへ向かう
このカーブから斜面に入った 斜面より国道を見る
南へトラバース気味に進む 浅い谷を登る
緩斜面 西尾根に突き上げる
西尾根。地面が出ているが籔は無い 寒さで石楠花の葉が縮んでいる
大白森山は雪雲の中 鶏峠山山頂
地形図に無い三角点あり 山頂より東に延びる稜線には雪庇あり
雪庇より那須高原を見る 樹林越しに見る赤面山


 ここ1ヶ月は大雪があったり仕事が忙しかったりで山から遠ざかっていたが、やっと動ける状況になった。下界はすでにスギ花粉飛散のピークなので関東平野周辺の山は地獄と化して登れず、必然的に雪のある山を選ぶことになる。1ヶ月ぶりの山であること、今シーズン初めての残雪の山となること、土曜日は冬型の気圧配置で日本海側が吹雪が予想されることから、太平洋側に近い場所で短距離で登れる山を探した。その結果、那須の甲子トンネル付近の未踏峰をいくつかセレクト。冬型が強く会津側が吹雪いているようなら東側の鶏峠山と江森山、そうでなければ観音山辺りがいいだろう。

 久しぶりの高速道路に乗り黒磯PAで仮眠。翌朝、白河ICで降りて一路西へ。表?那須の山々は晴れ渡ってすっき姿を見せているが、その奥は雪雲の中。どうも会津はNGらしい。とりあえず甲子トンネルまで行って様子を見て登る山を決めることに。甲子トンネル東口付近は上空は晴れているが小雪が舞っている状態。気温は-5℃。寒い! これ以上西に進めば吹雪の中に突入するのは確実なので、ちと軽すぎるが鶏峠山を目指すことにする。なお、下山後にネット検索したが鶏峠山の山行記録は発見できなかった。

 取り付きに考えたのは安心坂トンネル西口だが、ここには駐車場が無いので甲子トンネル東口の駐車場に車を置いて歩くことに。駐車場には車は皆無。この時期は残雪期としては早く雪が締まっていないだろうとスノーシューを担ぐ。これにピッケルと12本爪アイゼンが加わり、1ヶ月前の箱根シリーズと比較にならないくらいの重荷だ。45リットルザックを担ぐのすら久しぶり。これで1ヶ月山無し月だったので足が持つか心配だ。

 安心坂トンネルに到着し、周囲の斜面を見渡すと雪があまり付いていないので、雪があるもっと南側から登ることにする。大黒屋方面の分岐道に入り、最初のカーブで道を外れて斜面へ。心配していた雪質は上々でつぼ足で踏み抜かない。このまま上部を目指そうかとも思ったが、地形図で崖マークの場所は足尾の「天狗の投石」のようなゴロゴロした石の積み重なりの露出で歩きにくそうなので、少し南に横移動して雪に埋もれた小さな谷を登ることに。小規模なデブリ跡があるがこの冷え込みに雪質なら大丈夫。所々凍結個所が見られるようになったのでアイゼンを装着。

 最後に急斜面を突破するとなだらかな斜面の一角へ。地形図を見て傾斜が緩いルートを確認すると、ここから山頂に直接向かうよりも緩斜面帯を右に回り込んで西尾根に乗るのが得策。トラバース気味に右斜めに上がっていく。相変わらず雪質は良く踏み抜きが無いので大助かりだ。固い雪面の上に乗るやわらかい雪の層の深さは足首程度で雪が軽いのでラッセルというほどではない。

 小さな浅い谷を登って小鞍部へ到着。右手の小ピークは1230m峰らしい(地形図では肩)。ここから西尾根を登るが意外にも尾根上は雪がほとんど付いておらず地面が出ていて、しかもそこには藪が無い。ここは無雪期でも問題なく登れる山だったようだ。残念。

 カチカチに凍った地面にアイゼンを効かせて北西の冷たい風に吹かれながら割と急な尾根を登っていく。尾根上に目印は皆無だった。傾斜が緩むと右手から太い尾根が合流、ここが山頂らしい。地形図には三角点は書かれていないが、最高点よりやや西側に3等三角点が鎮座していた。地形図に三角点が書かれているのに現場で見つからないのは良くある話だが、地形図に書かれていない三角点を見るのは初めてなような。周囲には山頂標識はおろか目印のテープ等も見当たらなかった。周囲は落葉樹に覆われてすっきりとした展望は無いが、隙間から付近の山々を見通すことができる。山頂の東側は稜線南側に雪庇が発達していた。ここは南東方向に少しだけ展望が得られる。

 ちょっとだけ休憩して下山。往路をほぼ忠実に戻った。駐車場に戻ると車が1台増えていて男性の姿が。話を聞くと地元の人で毎週この近辺の山を登っているそうだ。今週末も狙っているが冬型が強くて旭岳はだめかなぁ(好天の翌日はトンネル入口の駐車場が満杯だった)。

 

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